弊社が初めて新卒者を採用させていただいたのは、平成29年4月のことでした。
当時は初めてのことで、高校を卒業した人とどう向き合えばよいのか、大変悩みました。
偉そうなことばかり書いてきましたが、なかなかそんな若い人と仕事をするということは大変なことだと知りました。
なにもしらない、言ってもわからない、どうしようもなかった。
高校を卒業されたのは間違いないのですが、漢字が読めないし漢字がかけない。
これは致命的でした。
それでも何とか漢字を書けるようになってもらいたくて、練習してもらったりしましたが、結局、12月に辞めてしまいました。
弊社で第一号ですが、私はこの経験が大変貴重なもので、大切にしています。
彼と過ごした時間を振り返りながら、あの時の言葉の意味、あのときどんな思いでいたのだろうか、あのとき・・・。
彼が辞めた理由はもちろん、人間関係でしたが、私の無知さと会社の脆弱さであったと思います。(職場環境の悪さ)
しかし、若い人と接する機会を大切に思い、それを今いかせているように思います。
ほかに、女性2名を監督として指導しました。
一人は協力業者の娘さんで当時21歳でした。
この人はちょっとこの業界に向いているというか、すぐになじんでくれました。
女の人を指導するなんて、もうおじさんはドキドキしました。
しかし、一緒に仕事をしているうちに、彼女は少しずつ出来るようになっていき、最後完成した構造物の出来形を計測していた時に、プラス1ミリメートルの誤差でできていたことに仕事の悦びを感じていました。
その時の様子は、目がキラキラしていて「やった!」と、まさに自分が測量して出来た構造物がこのような形で出来上がり、施工精度も大変いい!嬉しい!といった感じでした。
この様なことが仕事のやりがいにつながるのだなぁ、と私は思いました。と、同時に私もなんだか嬉しくって、人を教えるなんておこがましいですが、こういうことなんだなぁと自分もスキルを上げていることに気が付きました。
もちろん、平坦にできたことではありません。
私が心掛けていることは、何回聞かれても何度でも答える!「百万遍でも答える!」
ことを信条にしています。
この様に思えるようになったのも、最初の彼がいてくれたからです。
もう一人の人は24才で大学在籍中でしたが、思い切って弊社へ入社してくれました。
彼女は大変優秀で、測量や計算がとても速い!
大学では建築学科と聞いていて、モノづくりの楽しさを知っていました。
仕事に対しても責任感が強く、職人さんに求められたことを必死に取り組んでいました。
そんな姿を今思うと、私の一生の不覚です。
彼女はちょっと精神的に参ってしまって、退職となったのですが、彼女のことが悔やまれてなりません。
彼女は必ず立派な技術者になっていたはずなのに・・・。
仕事に男も女も関係ないと思います。
何が正しいのか、何をしなければならないのかということに男女の隔たりなどあってはいけないと思うのです。
ただ、私は女性の方には優しくそして尊重する。ということに心がけています。
それは差別ではなく、区別とおもっています。
異性だから対応を変える必要があるのです。なぜなら、セクハラやパワハラの問題があるからです。
このハラスメントを雇い入れる側は意識しないと、結局ハラスメントになってしまいます。
男同士でする無神経な話も、これを女性のいる場でしてしまうと、きっといやな気持になられるでしょう。
こういうことを月一回の会議などで議題にし、意識を共有することで、職場環境の改善ということができるのだと思います。
当然インフラ整備も取り組まないといけませんが、そこは女性の入社があって初めて改善がなされていきます。
些細なことですが、弊社は作業着(ユニフォーム)を抜本的に変更しました。
それは会社が変わることを意味しています。
以前の作業着は白色でしたが、変更後は紺色を主としたブルー系の作業着にしました。
これは退職した彼女の要望を取り入れています。
彼らのおかげで私は若い人と関わることが出来、改善をしてきました。
そしてまた、若い人に入社してもらえました。
現在、10か月!Y君は頑張っています。
あの時、どんな思いだったのだろうと考えたあの日があるから、今日が訪れたのだと思います。
取り組んできたことは何一つ無駄なことはない!
いままでも!これからも!
なので皆さん!是非うちに来てください!
#仕事の流儀 #仕事の作法 #仕事とは
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